こんにちは。竹内です。
花珠真珠全盛の昨今ですが、今、あえて花珠真珠を選ばないなら、何に注意すればいいか?をシェアしたいと思います。
明らかに高額な品であれば鑑定書の有無を気にする必要はない
その店舗の価格設定が常識的であるなら、例えば 8-8.5mm で 50万円の値札がついていれば、(ほぼ)誰の目にも綺麗な真珠ですし、永く使える品質だと思います。そういった品をお選びの場合は、鑑定書がついていればそれにこしたことはありませんし、ついてなくても気にする必要はありません。
マイナーな花珠鑑定書なら、むしろない方が良い
真珠科学研究所、真珠総合研究所は、花珠鑑定書を発行する会社としてメジャーで実績もありますが、それら以外の会社が発行した花珠鑑定書は(個人的に)無意味だと考えております。
無意味なものでも無料でもらえるわけではないので、そのコスト(数千円)は必ず販売価格に含まれています。これは特に安価な商品で見られるので、支払う金額の中で鑑定書代金が占める割合は意外に大きく、もったいないです。
例)仮に鑑定書代が5,000円だとすると
20万円の商品で鑑定書代が占める割合は2.5%
5万円の商品では10%になります。
意味のある10%は否定しませんが、無意味なものに10%を割くのはもったいないと思います。
もう一歩掘り下げるなら、5万円以下の真珠セットでも鑑定書がついているものがあります。この価格帯の争点は「花珠か否か」ではなく、「本物の真珠か?」だと思いますので、「本真珠を認める鑑別書」に意味はあると思いますが、花珠鑑定書なら無意味です。
「検査でNG判定された粒の寄せ集め」である可能性を意識
花珠鑑定書つきであることが流通の主流だということは、多くの業者は可能な限り花珠鑑定書を取得しようと意識しているといえます。
では、花珠検査で不合格となった粒は、その後どうなっているでしょうか?今のような花珠全盛の時にあえて花珠を選ばないということは、不合格珠の寄せ集めを選びに行くようなものという見方もできることを意識してご検討ください。
参考)弊店では不合格の粒はこのようにアウトレット販売しています。
結論:花珠鑑定書に興味はなくても、「つき」を選ぶ方が無難
花珠検査は「綺麗か綺麗じゃないか」を判断しているものではありません。永く使用する前提で、大きな不安要素を排除することを主な目的としています。よって、一生使える真珠をお探しなら、花珠鑑定書つきをお選びいただく方が無難です。また、花珠鑑定書つきを選ぶなら、真珠科学研究所、真珠総合研究所発行の鑑定書からお選びいただき、それ以外のものは「鑑定書なしに等しい」とご理解いただくのが良いと思います。
「え?自分に都合の良いように言ってるだけじゃない?」と思われた方がいらっしゃいましたら、こちら「真珠は安くなったのか?」にも目を通していただけたら幸いです。
例外:普段使い用であれば別の見方もあります。
花珠検査は美しさをチェックしているものではありませんので、不合格の粒でも見た目は美しいものがあります。こういった粒の製品を日頃から躊躇なく使っていただくのは「あり」だと思います。
この記事へのコメントはありません。