こんにちは。竹内です。
毎年1月~3月は、春の行事に向けてパールネックレスと耳飾りのセットを購入される人が多く、この記事に目を留めてくださった方のなかにもご検討中の方がいらっしゃることと思います。きっとお役に立てると思いますので、最後まで読んでいってください。
はじめに現状を把握しましょう。
では、まず去年の1月~3月と比べて、今年はどうなっているのかを知ることから始めましょう。
1.消費者から見た小売価格の相場はほぼ横ばいです。
2.全体的な品質低下がみられます。
3.予算が合えば商品は見つかります。
4.貴金属相場も上昇しているため、金具の材質にも要注目です。
2025年の見通し
今年の浜揚げ珠の状況をお伝えします。入札価格は昨年と比べ低下しましたが、これは品質の低下が招いたものとみるべきかなと思っています。中国マーケット需要が落ち着いたことでメーカーさんのマインドは「何が何でも材料を確保するんだ!」といったものから、「この品質だとここ数年のような高価格で買うのは難しいよね」へと移行したと思っています。
今年の真珠が流通するのは弊店通常スケジュールで6月末頃です。よって、それまでは今の相場が継続します。7月以降、新商品が流通するといくらかの値下げがあるかもしれませんので、それまで待てる人は待ってみるのもいいかもしれません。ただし、全体的な品質の低下は顕著だと聞いておりますので、良品をお求めいただくには結局それなりの予算が必要だと思っていただいた方がよいでしょう。
後悔しない買い方
ここ数年言い続けていることですが、実物を見るために歩きまわることはおすすめできません。短期間で真珠の良し悪しを勉強していただくことは難しいので、商品(真珠そのもの)を探そうとはせず、まず誰から買うかを決めるほうが良いと思います。これも何度も書いていることですが、候補となる店舗に電話やメールで問い合わせをして、そのやりとりの中でご自身と波長が合う人を選ぶ、商品知識が豊富な人を選ぶ等々、ご自身が真珠の良し悪しはわからなくても、つきあう人を選ぶ判断はできると思います。そのうえで、信用できると感じた販売員さんに予算と要望を伝え、おすすめ商品を用意してもらい、その中から選びましょう。
また、安いものを見つけて他人よりもよい買い物をしてやろうと考えるのはやめた方がいいです。「安い=メーカーが安く評価した品」ということを頭に置いていてください。安く仕入れた商品だから安く売れるだけ、とてもシンプルな話なので販売員のセールストークや販促キャンペーンなどに惑わされないよう気をつけてください。消費者がうまくやってやろうと思う以上に、安い品を扱う業者さんは百戦錬磨でうまくやっているので恐らく勝てません。
新珠の製品流通後にはいくらか安くなる可能性がありますが、だからといって店頭に並んでいる商品はいつの製品かわかりませんので、並んでいる商品の中から選ぶ場合は「相場低下による消費者利益」を得ることは難しいと思います。それ狙いで行くなら販売員さんにはっきりと「今年の珠の製品が欲しい」と伝えて新規手配してもらってください。理由を訊かれたら「真珠には賞味期限があるからなるべく新しい商品を購入したい」と答えればよいでしょう。それに対してあなたを説き伏せようとしてくる販売員さんがいたら、聞く必要なく、すぐに立ち去りましょう。ただし、先にも書きましたが今年の真珠の品質が低下していることは覚えておいていただいて、新珠が安く買えても品質にこだわるなら結局これまでと変わらない予算が必要になることも意識してください。
花珠真珠との向き合い方について
花珠真珠要注意はまだしばらく続きそうです。詳しくは後日、一本の記事にして解説予定です。
よろしくお願いいたします。
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