こんにちは。竹内です。
真珠科学研究所さんの「てり」の定義につきましては、これまでに何度も書いてきましたが、今日はじめてお越しいただいた方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明させていただきます。
真珠科学研究所さんでは、「てり」を構成する「表面光沢」と「干渉色」について、これらを分けて評価することとされていて、「てり=干渉色」と定義しています。簡単に言うと、表面光沢はてりの評価では加味しないというわけです。
いきなりそのようなこと言われても一般消費者の多くの方は「干渉色ってなに?」と思われることでしょう。でも、考えてみてください。実際、購入前に「干渉色ってなに?」と思われる方がどれだけいらっしゃるでしょう?たいていの方は「てり=表面光沢」だと誤解しておられるわけですが、
それってこういう図式ですよね…
消費者:てり=表面の光沢具合
真珠科学研究所さん:てり=光の干渉で現れる色
このように認識のずれがあるまま「オーロラ花珠を購入したい」と商品を物色し、実際に購入しておられる方がたくさんいることになります。
これって、むちゃくちゃこわくないですか?
真珠の干渉色というのは
このように白系の生地などのうえに真珠を置いた状態で、真珠に白目と黒目が現れる状態にしていただき、黒目部分に現れる色のことをいいます。(白目部分は真珠の地色=ボディカラーです)
黒い生地やガラスのうえにおいてもこのように見られませんのでご注意ください。
で、ここからがさらにややこしいのですが、真珠科学研究所さんの干渉色の評価は上の写真のような状態で行われているのではなく、機械を使っています。
その機械のうえで見られる干渉色が「オーロラみたいに見える」ことから、「オーロラ花珠」がはじまり、鑑定書にオーロラ画像を添付するようになりました。
こういう画像ですね。
この真珠の下側に現れる虹色の状態を「オーロラ効果」と呼んでいて、これがより多色でより鮮やかにみられる真珠ほどてりが強いと定義しておられます。
ふー… 説明が大変です。
が、そういうことなんです。私たち業者がいう「てり」とは上の白背景画像で見られる黒目の状態と表面光沢が織りなすハーモニーをさしますが、業者と真珠科学研究所さんの間にすらこうした違いがあり、真珠科学研究所さんはそのように定義して鑑別をしておられるという現状です。
さて、消費者の皆様がこのオーロラ効果を見て商品を選びたいよと思われた場合、どうすればいいのか?という疑問を解決する道具があります。
上着のポケットに入る大きさであることから、名称が「オーロラビューアポケット」です。
パールオーロラビューアという商品が先行して販売されていて、これは業者向けのガチ道具で、つくりも価格もプロ向けなのですが、このポケット版は2,200円(電池が別途必要)で、使い捨てとは言いませんが、真珠選びが終わったら使う機会はありませんといった消費者の方々にも気軽に手に取っていただけるものではないでしょうか。
この「オーロラビューアポケット」について、明日の投稿でご案内させていただきます。
いきなりこの道具を紹介しても「なんのこっちゃ?」だと思いましたので、まず今日はオーロラ効果とは何ぞや?というお話をさせていただきました。
ご興味をお持ちいただけましたら、また明日ご訪問をお待ちしております。
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