こんにちは。竹内です。

先日、花珠級がいつまでたってもなくならないことについて消費者の皆様に注意喚起ということで記事をあげたのですが、多くの方にアクセスいただいたようなので、もう一歩踏み込んでみたいと思います。

花珠級と並んでよく目にするのが「花珠落ち」ですね。弊店でもアウトレット商品に使用したり、メルカリshopsで販売したりしています。

「花珠チェックを受けたけど、OKが出なかったもの」という意味です。チェックを受けようと思った事業者は「OKだろう」という判断のもと、鑑定会社に真珠を預けているわけで、業者目線ではOK、鑑定会社目線ではNGだった。そういうものですね。ただそれだけの理由で花珠落ちが安く販売されているのであれば、お買い得以外の何でもありません。

私たち日本人の潜在意識にある感覚のせいでしょうか、鑑定書発行会社も真珠販売店も利益を追求して社会に貢献する事業者であって同等の地位にあるはずなのに、鑑定書発行会社が研究所と名乗ることで販売店が言うことよりも研究所が言うことの方に信憑性を感じてしまったり、NG＝粗悪品と思い込んでしまったり、そういうところってありますよね。

チェックを受けなければ、Aの粒もBの粒も1万円なのに、チェックを受けてしまうことでお客様の印象が変わってしまい、支出していただける金額に違いが出てしまいます。

私たち業者はAもBも販売しなければならないので、（例えば）OKのAを1.5万円、NGのBを0.5万円で販売することでバランスを取ります。両方売れて2万円であれば勘定が合うので。

だとすると、業者の本来の評価は1万円の真珠が5千円で買えるわけですから、むちゃくちゃお得です。

さて、ではタイトルの「ただし…」の部分に話を進めていきます。

消費者の皆様が注意しなければならないのは「本当にチェックを受けたのか？」「チェックを受けたうえでNGが下されたのか？」ということです。これを証明する術はありません。ないものの証明は無理というやつですね。

花珠級が悪いのは、店舗が勝手に言っているだけの印象操作だというところです。もし「花珠落ち」を謳いながら、実際にはチェックを受けておらず店舗が勝手に花珠級同様の印象操作をしているのだとしたら、これはもう最悪ですね。もともと5千円の真珠が5千円で売られているだけなら、良くはないけど、まあ良いでしょう。でも、もともと3千円の真珠を花珠落ちだといって5千円で売っているとしたら、自分が購入した花珠落ちが実はそういう品だったらいやですよね。

っていう話でした。

この画像の真珠、花珠落ちです。連のネックレスをチェックに出して、この粒にマジックでバッテンがつけられて戻ってきました。でも、そこそこの花珠よりよっぽど綺麗だと思います。

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