こんにちは。竹内です。
<ここで解説していること>
「写真がきれい=実物がきれい」とは限りません。スマホのカメラ性能が良くなって、多くの人が「きれいな写真」を簡単に撮影できるようになりましたので、今は販売事業者のモラルが問われるようになったと思っています。真珠の特徴を正確に伝えるための写真、イメージをあげていくためのきれいな写真、これらを場面によってどう使い分けていくのか、実際に私が今日写真を撮影して解説します。
今回は写真について解説します。以前にあげたことがあるテーマですが、撮影機器の進化や、私たちの経験値が上がったことで情報をアップデートしておいたほうが良いと思い取り上げました。
今回の撮影に使用する真珠は、この記事の内容に都合が良い真珠を選ぶとフェアじゃないと思いましたので、楽天市場店で21,000円で販売中の商品にしました。お値打ち企画品のため、実際は30,000円程度の価値があると思いますが、極上品ではなく、粗悪品でもない、ちょうどご参考にしていただきやすいところかと思います。
では、まずこちらをご覧ください。
室内自然光の机の上に無作為に置いてスマホで撮影した画像です。正方形にした以外は無加工です。みなさまにお馴染みのお茶ラベルをご覧いただければ、無加工の証にはならないでしょうが、極端に加工されたものではなさそうだと思っていただけるのではないでしょうか。
この画像の真珠部分だけ切り出したものがこちらです。
実際、私の目視感にとても近いです。
さて、ネットショップで使用されている画像はこういった実物目視に近づける配慮がされているでしょうか?
この真珠を使っていくつかのパターンをご覧いただこうと思います。
まずは、簡単なイメージ画像撮影のための環境を整えて撮影したのがこちらです。
画像を正方形にした以外は無加工ですが、環境を整えるだけで一気にかっちり感が出ます。
この画像の真珠部分だけ切り出したものがこちらです。
この画像に「黒目部分がくっきりしている方が巻きが良い」という解説がつけられていると、「なるほど、これは良い真珠に違いない」と思いますね。実店舗でもこの説明が使われることがありますが、実店舗の場合お客様もその場で実物を目視しているためフェアだと思います。写真の場合、実際よりもそう見えるように撮影、加工することができるので、注意が必要になります。
この環境下でアングルをちょっと変えるだけで、下の絵になります。一番上の目視に近い画像と比べると、とても映えていると思うのですが、皆様はどうお感じでしょうか?
こういうイメージ画像を使って(実物撮影ではありますが)お客様の目に留めていただき、その先の商品ページできちんと目視に近い画像が掲載されていれば、誤解なくご検討いただけると思います。また、すべてをきれいな写真だけに留めてしまうのは印象操作になるのではないかなと思います。ただ、これは事業者の考え方それぞれにやり方があることなので、私はそう思うとだけお伝えさせてください。
そして、さらに「巻きが良いとアピールしたい」場合にはこういった加工ができます。画像が荒くなりますが、ツルツルの板を背景にするなどの対処法があります。
極端な例をご覧いただこうと強すぎる加工を行いましたが、方向性はおわかりいただけましたでしょうか。
では、話をまとめていきます。
真珠のネットショップが消費者の皆様に向けて真珠の美しさ、魅力を伝えたい場面でイメージ画像を使用することはご理解いただきたいです。
ただ、商品ページの画像については実際の目視に近いものを掲載するべきだと私は考えています。
今回さまざまな画像をご覧いただいたことで、なんとなく自然なものと不自然なものの違いを感じ取っていただければ嬉しいです。
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