こんにちは。竹内です。
私のブログの読者様ご自身でオーストラリアにワーキングホリデーで行こうと考えている方は少ないと思いますが、もしかしたらご家族や親戚のなかにそういう方がいらっしゃるかもと思い記事を投稿します。
真珠屋のたわごとではございますが、シドニーで暮らした経験からお話をさせていただこうと思いますので、参考程度に読んでいただけると嬉しいです。
1.話題の貧困とは?
ワーキングホリデーでオーストラリアにいる日本人が仕事に就けなくて炊き出しに並んでいると新聞で報じられ、テレビでも報じていました。また、仕事に就けないだけではなく、住居を確保するのが難しく、見ず知らずの人たちとのルームシェア(一人一部屋という意味ではなく一部屋に複数人)を余儀なくされているとか。詳しくはご自身で検索してください。
2.一番の問題点
テレビでも解説されていましたが、ほとんど英語ができない状態で行ってしまうのが一番の問題点だと私は思います。オーストラリア英語はアクセントに特徴があり、日本で米英語を多少勉強した人でも最初は戸惑うと思います。
私はアメリカで3年強暮らした後のシドニーでしたので何の不安もなく渡豪しましたが、初日に電話で「あなたのテリファインナンバを教えて」と言われて答えられませんでした。「テリファインナンバって何?」「テリファインナンバよ。わかるでしょ?」「わかんないです」というありさまでした。電話番号のことだったんですけどね(笑)
私がシドニーにいたころの日本人ワーキングホリデーの仕事の多くは日系企業や、日本人観光客の接客、現地在住の日本人相手の商売をする店舗での接客等に就いていて、英語ができなくてもできる仕事が主流でした。今はそういった仕事の募集がなく、いきなり英語の環境での仕事を探さなければならないようです。
ワーキングホリデーに来るのは日本人だけではなく、世界中からたくさんの人たちが来ますので、雇う側からすると言葉が通じない人よりも言葉が通じる人を採用したいと思うのは当然のことで、英語ができないと仕事に就けない状況は残酷ないい方ですがあたりまえです。
3.知見を広めたい人はまずは留学から
現状、出稼ぎはかなり難しいわけですが、全員が出稼ぎ目的ではないと思います。
私自身の経験から、日本人コミュニティとの関りを最小限にしてほぼ英語で生活したとして、円滑にコミュニケーションをとれるようになるのに最低2年かかります。「行けば何とかなる」論を否定はしませんが、理解があり親切な人と友達になれるか?が重要なキーとなりますので、誰でも何とかなるものではありません。
海外生活で英語を習得して知見を広めたいという目的であれば、まずはホームステイ&留学をおすすめします。
ホームステイもホストのあたりハズレ問題があるので慎重になるべきですが、いきなり一人暮らしや学校の留学生向けの寮を選択するよりは英語に触れる機会が多く良いスタートが切れるでしょう。ワーキングホリデーと違って、もしハズレを引いたと思ったら学校に相談すればいいですし。
オーストラリアの場合、留学生でもバイトが許されています(時間制限あり)し、留学ビザからワーキングホリデーへの切り替えもできますので、ワーホリ目的でまずは英語を現地でという長期計画も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
4.アパートについて
家賃を節約したいと考えるとどうしてもルームシェアを検討することになります。一人一部屋のシェアであれば良いと思いますが、一部屋に複数人で暮らすのはやめたほうがいいです。家主の意向で勝手に同居人を増やされたりするので、気づいたら一部屋に人がゴロゴロいる状態にもなりかねません。
ただ、オーストラリアで日本人が自分名義でアパートを借りるのは結構ハードル高いです。
これは私自身が経験したことなのですが、初日で決めるつもりで不動産屋さんを手当たり次第にわまったものの一軒も内見すらさせてもらえず、そもそも相手にされていないと感じました。その状況が続き、いよいよ会社から言われた期限最終日の16時がやってきました。「ここが最後だ」と入った不動産屋さんからも「ありません」と言われてしまいました。17時閉店で、私のほかに客はいませんでした。17時前に会社に帰ると「真剣に探したのか!?」と叱責されるかもと、諦めた私は店員さんと時間つぶし目的で世間話をはじめました。連日アパートを探していること、今日が期限でどうやら無理っぽいことなども話しました。20分くらい話したでしょうか、会話が途切れたタイミングで店員さんがカギをブラブラしながら言いました。「さっきはないって言ったけど、これ見てきたら?ここから徒歩5分で行けるから自分で行って閉店までに戻ってきて」
そうして私はその物件を契約しました。
ちなみに、アメリカでアパートを借りたときは普通に物件を内見できましたが、私が外国人だからという理由で保証金2倍の条件がつきました。
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