こんにちは。竹内です。
昨日から無調色の片穴珠(ジュエリー用パール)のイヤリング用ペアを組んでおります。
今日は、私がどのようにペアを組んでいるのかご覧いただきたいと思います。
まず、直射日光が入らない窓際で素材とご対面です。


この時点である程度の色選別が終わっているのですが、ペア組をするにあたって、もう一度色選別から始めます。ここでいう色選別とは実体色(ボディカラー)のことになります。

色選別はこのようにピンセットで5粒程度つまんで並べ、見ていきます。だいたいの色の範囲を確認し、黄色っぽいものや茶色っぽいものを抜いていきます。

まずはこれだけ抜きました。ここではじっくり時間をかけることはせず、目立ったものだけ抜く感じです。このあとの作業で更に抜いていきます。
次は干渉色による選別を行います。ピンク系とグリーン系をざっくり分けていきます。
そして…

写真はグリーン系ですが、このくらい統一感が出るまでやっておきます。ここでしっかり分けておくことで、ペア組みがしやすくなります。
ピンク系はわかりやすいピンクのものとピンクとグリーンの中間的なところに分けます。

最終的にこのように分けました。島によって色が違っている感じ、おわかりいただけますでしょうか。
左がピンク系、真中が中間的なところ、右がグリーン系です。下の方にある小さな塊は選別していく中で、ぼんやりした粒や巻きが不安定な粒を抜いたものです。

それぞれの島から、さらに実体色(ボディカラー)を細かく分けて、ネル生地のうえでペア組みをしていきます。OKと思ったペアは「ペアシート」といわれる厚紙にセットしていきます。
こだわりすぎるとなかなかペアにできないので、総量の8割程度をペアにすることを前提に妥協点を探っていきます。
最初の写真から最後の写真まで約6時間です。意外に手間のかかる作業なのです。
なにかご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
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