こんにちは。竹内です。
多くのお客様のおかげで、この度、花珠真珠店は10周年を迎えることとなりました。
本当にありがとうございます。
少しばかりの特別感を伴った一つの通過点ではございますが、ここで一旦これまでを振り返り、また今日から前を向いて自分にできることを継続していこうと思います。
私が真珠屋として楽天市場に出会ったのは 2001年冬のことでした。
前職で「試験的にネット販売をしてみよう」と集められた放課後のサークル活動のようなものに、私も志願して参加しました。
2006年、前職にて、ネット通販を会社の正式な事業の一つとして、再スタートを切ることとなりました。
私は小売部に所属していたこともあって楽天市場店店長に就任しました。
2007年、前職にて、私に配置換えの内示がありました。
ネット通販でやりたいことはたくさんあり、まだまだこれからと燃えていた(笑)時期でもあり、これを機に独立の道を選びました。
私が温めていたアイデア「花珠真珠ネックレス専門店」は当時としては独創的すぎたようで、周囲に理解を示してくれる人はいませんでした。
「誰もやらないなら自分がやる」という気持ちを持てたことが独立へのモチベーションになりました。
2008年9月、花珠真珠店楽天市場店をオープンしました。
真珠科学研究所の花珠検査を通したネックレスとオプションのクラスプだけが並んだお店としてスタートしました。
すべてのネックレスが実物を撮影した画像で紹介されている店舗は他にはありませんでしたし、解説されている品そのものがお手元に届く安心感を「売り」にしている店舗もありませんでした。
実店舗での接客経験から、一般消費者が店頭で説明されない、説明されても見えにくいキズなどのマイナスポイントを積極的に開示しました。
2009年、お客様からご意見を多数いただき、ネックレス・イヤリングセット中心のラインナップに切り替えました。
2011年3月、東日本大震災。生活が一変した人がたくさんいらっしゃいます。真珠のネット通販にとっても、その後のロードマップを塗り替える大きな出来事でした。
私たち真珠小売業者にとって2-3月は繁忙期です。繁忙期の売上がごっそり飛んでしまったことで、皆慌てました。
世の中が真珠を買っている場合じゃない状況で、真珠屋は真珠を売っていかなければなりませんでした。
そんな中(詳しい経緯は割愛しますが)楽天市場の某真珠屋さんが29,800円の真珠セットを発売し、広告を積極的に出しました。これがあたり、そのお店が震災後早々に周囲から一歩抜き出た感じがして、たくさんのお店がこれに続きました。「29,800円競争」の始まりでした。
私どもも 29,800円 で、おためしセットを発売しました。
約2年間販売しましたが、おためしセットに時間を忙殺されてしまうことに疑問を感じ、継続を断念しました。
2011年、2012年には、無調色パールのフォーマルセットの売上金の一部を、微力ながら東北地方の某県に復興支援金として送金しておりました。趣旨に賛同してくださったお客様が、積極的に無調色を選んでくださった時期がありました。
2015年、真珠科学研究所でオーロラ天女が正式にラインナップされたのを機に、定番ペンダントを発売しました。フォーマルセットも天女の割合を増やすようにしました。
また、当店の商品を利用した詐欺サイトが見つかりました。(今も検索すれば見つかります。くれぐれもご注意ください。)
この頃には、スマートフォンユーザー数の割合がパソコンユーザー数に並ぶまでになったと言われ始めました。
皆様ご承知の通り、2016年以降は各地で自然災害が頻発していて、真珠製品が売れにくい状況が続いております。
名ばかりの花珠鑑定書が次々に出てきて、有名百貨店ですらこうしたマイナーな鑑定書を取り扱うようになり、消費者の皆様には、ますます選択が難しくなってまいりました。
マイクロパーマネント加工やメンテナンス等のご依頼で、他店様で販売された真珠をお預かりする機会も増えてまいりましたが、以前と比べて荒れた品が増えてきたようにも感じております。
私たち業者が「得体の知れないものには手を出さない」という姿勢でいれば、不確かなものは自然淘汰されていくはずなのですが、従業員やその家族の生活を守るためにはそうも言っていられない現実がある…ということもわかります。
せめて私のような小さな専門店くらいは確かな品だけを取り扱っていこうと思っているところです。
これからも真珠専門店として、後ろめたさのない商売を継続していく所存です。
お得意様の皆様には、花珠真珠店を末長くご贔屓くださいますよう、謹んでお願い申し上げます。
ありがとうございます♪
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