カラーの選び方
ここで説明していること・「真珠」という大きな枠では、一般にピンクといわれるものはホワイト系に属します。・真珠の色は、実体色と干渉色を分けて見ていただくことをオススメします。 ご興味をお持ちいただけましたら、以下へ読み進めてください。 |
1.はじめに
当店は「オーロラ花珠」を中心とした商品構成で運営させていただいており、オーロラ花珠の検査項目の中には「ホワイト系であること」が含まれていますので、当店の多くの商品は大きく分類して「ホワイト系」に該当します。また、一般的に「ピンク」といわれるものは、この「大きく分類したホワイト系」に含まれます。だからといって、ほとんどの商品を「ホワイト系」でご紹介させていただきますと、お客様が選びにくくなりますので、当店では「テリカラー分類」を採用しています。
また、商品ページで真珠のカラーをご説明する際の条件を以下のように決めています。
・晴天の日の正午ごろ
・電気を消した室内の窓際
・壁、天井は「白一色の壁紙」、床は「白一色のカーペット」
・自然光が良く入り、直射日光を受けない環境
・純白のネル生地のうえに真珠を置く
こうすることで、お客様にもご自宅の似た環境下で商品をご確認いただけると考えています。
例えば商品のお届けが夜になった場合、電灯の下でご覧いただくことになるわけで、パソコンでご覧いただいた色テリや商品説明と違って見えることがございますので、お客様の混乱を避けるためにも、似た環境を再現していただきやすい条件下でご説明させていただいております。
また、室内の自然光環境下であっても、壁や天井の色、床の色、家具の色の影響を受けて、真珠が茶色やオレンジに見えてしまうことは多々ございますので、お含み置きくださいませ。
2.実体色(ボディカラー)について
真珠の実体色であるボディカラーは、アコヤ真珠の場合大きくこのように分類されます。
・ホワイト(花珠)
・クリーム(アコヤクイーン)
・ゴールド(金色)
・ブルー、グレーなどのナチュラル系(真多麻)
誰の目にも金色に見えるなど、希少性の高いナチュラルカラーを除いては、ホワイトが価値が高いとされていて、加工業者さんは「前処理」という加工を行い、元々茶系が多い生珠のボディカラーをホワイト方向へシフトします。
当店で扱う花珠真珠ネックレスの「ボディカラー」は、真珠科学研究所の基準によって「ホワイト系」に分類されたものばかりです。
「系」といいますのは、透き通るような透明感のある白から、多少イエローっぽいものや、調色加工によってピンクを感じさせるものなど、厳密に見ていくと広いバリエーションのホワイトが花珠の範疇として認められているからです。
ボディカラーの選び方は、ご自身の肌色に近いトーンのものがオススメです。イエローベースの肌の方はイエロー含みのホワイト系、ブルーベースの方は白さが際立つタイプが良いでしょう。ピンク含みのホワイト系は、どなたにも無難にまとまります。
<参考>
加工をしてボディカラーを白くするならば、「全ての真珠を完全なホワイトにしてしまえば良いのでは?」という疑問が出てくると思いますが、過度の加工は、薬品負けによるテリの低下など商品価値を下げることに直結してしまうため、「落としどころ」を見極めることが重要であり、その結果、加工後の製品に様々なホワイトのトーンやクリームが存在します。
3.干渉色(テリカラー)について
当店ではテリカラー分類を用いており、各ネックレスの商品名に書いておりますのが「光彩色」(テリカラー)です。真珠商が使う色の表現にこだわらず、一般消費者の方に少しでも伝わりやすいように…と当店なりに知恵を絞った呼び方をしています。ここではその光彩色(テリカラー)の補足説明をさせていただきます。
●ローズピンク
硬めのトーンで、発色の強いピンクのテリが現れ、ボディカラーもピンク含みのものです。真珠に力がありますので、お顔立ちのはっきりした方や、目力があると言われる方にオススメです。ただ、流通量が大変少なく、ネックレスをご紹介できる機会は稀です。
●ピュアピンク
しっかりピンクですが、柔らかめのトーンで温かみのあるタイプのテリです。大変オールマイティで、オーナー様を選びません。
●コーラルピンク
テリはピュアピンクと同等なのですが、ボディカラーに若干の黄色成分が含まれるためにこれらが混じりあって独特の「オレンジっぽい」表情をもったものです。
イエローベースの肌色の方にオススメです。
●ライトピンク
「そめいよしの」の薄桃色のイメージといいましょうか… 白とピンクの間で、どちらかというと白に近いです。
ただ、一般的に「白いネックレス」と言われるものは「ピュアグリーン」で、ライトピンクはあくまでも「ピンク系」になりますのでご注意くださいませ。
●ブルーイッシュピンク
ベースはグリーンですが、グリーンの発色が淡く、バランスとしてピンクが勝っている色調のテリが見られるものです。一見ピンクに見えがちのため、勘違いされることもあるようですが、ピンク系と並べて遠目に見たときの印象はすっきりしています。オーナー様を選ばず、きれいにまとまります。
●グリーン
ブルーイッシュピンクよりグリーンのテリが濃くなったもので、グリーンとピンクのバランスによってさまざまな個性があり、幅が広いです。
グリーンが強く、ピンクが弱いほど、ドライ、クールといった印象に近づいていきます。
●ピュアグリーン
ピンクがほとんど出ないので、グリーンの強弱により印象が変わります。
グリーンが薄いものはどちらかというと無表情ですが、白さと光沢を重視される方のご指名が結構ございます。
4.カラー選びのポイントについて
多くの女性はご自分に似合うものをよくご存知ですから、ピンとくるものをお選びいただければ良いので、お店が口を挟むことでもないのですが、真珠ネックレスは贈りものとして選んでいただくことも多い商材ですので、これは参考程度にしていただければ幸いです。
まず、ボディカラーでご自分の肌色に馴染みが良いものがオススメです。当店でのボディカラーの表現には、ニュートラルなホワイト、ピンク含みのホワイト、イエロー含みの ホワイトが主に用いられ、それぞれに寒色系、暖色系と付け加えている場合があります。
色白の方には、寒色系、ニュートラル、ピンク含みがキーワードとなり、日本人の標準的なイエローベースの方には、暖色系、ピンク含み、イエロー含みがキーワードとなります。
ボディカラーがあっていれば、テリカラーはお好みでご選択いただければ良いと思いますが、主にご着用いただく場面や、贈りものの場合はご本人様の雰囲気を思いおこしていただいて、緊張感重視ならグリーン系、柔らかな雰囲気重視ならピンク系(ローズピンクを除く)、オールマイティに行くならブルーイッシュピンクというのが一つの選択例になると思います。