こんにちは。竹内です。
この記事は、今後 真珠ネックレスの購入をご検討いただくみなさま、特に来春に向けて花珠真珠セットの購入をご検討中のみなさまに向けた、とても、とても大切なご案内です。
できる限り早く動いてください というお話です。
アコヤガイの稚貝が大量死したというニュースをNHKが取り上げました。ご覧になられた方はたくさんいらっしゃったようで、私どもにも多くのお声がけやお問い合わせをいただきました。ありがとうございました。
それでは、この問題について解説していこうと思います。
真珠養殖に使用する母貝は、人の手によって交配、育まれていて、多くの養殖場が愛媛産を使用しています。今回のことで、2021年に使用される予定だった母貝の多くが使えない状況になりました。このままでは、2022年に流通する真珠の総量が激減することが予想されます。
ということは、今年または来春に真珠セットを購入予定だと問題ないのでは?と思われたかもしれませんね。実はそうではありませんので、私が急いでいただいた方が良いとおすすめする理由を説明させていただきます。
1.業者が買い占め、しかるべきタイミングまで売り渋る。
2.花珠鑑別の合格基準がどれだけ維持されるか疑問。
よって、オーロラ花珠、オーロラ天女の購入をご検討の方には急いでご検討を進めてただきたいという内容です。
1.業者が買い占め、売り渋る
私たち業者にとって、今は、大打撃を受け、今後の心配事がわかっている状況です。しかも、いつの心配をすればよいかもわかっている状況です。わかっていて時間もあるので、対策(戦略)を考えます。取り越し苦労ですめば、それはそれでよいわけですが、多くの業者は最悪のケースを想定して対策を考えることでしょう。
もし、私が「自分の利益を最優先するなら、何をするか?」と問われれば、今から早速2022年に販売するための真珠を買い集め、2020年、2021年は販売よりも真珠を集めることに注力します。おそらく2022年は価格が高騰するので、それを待って販売します。
私の場合は、あくまでも問答のうえでの話ですけどね。
ただ、実際に、このところ、国内の真珠の売れ行きに比べて、業者の買い意欲はとても高まっていて、売れる以上に買い集めている印象です。先への戦略が始まっているように感じられます。
2.花珠鑑別の基準がどれだけ維持されるか
真珠の総量が減るということは、自ずと花珠鑑定書つき製品も減ることになります。年間生産量という〇の一部分だけが欠けるわけではなく、そのまま小さな○になるわけですから、その中の花珠のピースも総量の減少と同じ割合で小さくなります。
ですが、それは理屈上の話で、実際の現場では少ない材料の中から花珠検査を通すことは、割合イメージ以上に大きな負担(効率の悪化)となるため、鑑定書を敬遠しはじめることが予想されます。
この話をもう一段掘り下げることもできますが、ここではやめておきます。
ここではあくまでも、「総量が減るということは花珠鑑定書つき製品も減る」に留め、次に進みたいと思います。
花珠鑑定書の発行が事業の大きな柱となっている研究所さん各社にとって、発行部数が極端に減ることは大変な脅威となります。もし皆様がこれを自分のこととして考えたとき、鑑定書の信用を維持するために自分の身を切ることを受け入れられますでしょうか。それとも、新しい時代に応じた新しい合格基準を設けて、なるべく発行部数を減らさない方向へ進もうとしますか。
また、真珠科学研究所さんの場合は、オーロラ花珠、オーロラ天女以外にも、さまざまな呼称が設けられているので、それぞれの合格基準は維持したまま、今後はオーロラロゼの発行部数を伸ばして、オーロラロゼをプッシュしていくという考えもあると思います。その場合、消費者の皆様がオーロラロゼをこれまでのオーロラ花珠のように受け入れていただけるのでしょうか。
今年流通する真珠はほぼすべて加工が終わり、今後新しい素材があがってくることはほぼありません。来年の真珠が流通しはじめるのは早くてゴールデンウイーク明けです。来春にお子様やお孫さんの入学、入園を控えて、花珠真珠のセットをご購入予定の方、2-3月よりクリスマスシーズンのほうが流通量はありますし、クリスマスシーズンより今のほうがあります。
また、再来春以降の方が前倒しをしてご検討いただく場合、安価な品は避けていただくことをおすすめします。実際に使う時が来て、ケースを開けてみたら「あれ?変色してる?」なんてことになっては時期を前倒していただいた意味がありませんものね。
この記事へのコメントはありません。