こんにちは。竹内です。
今日から南洋真珠のマルチカラーネックレスの連組みをちゃんとやってきます。先にお知らせしておきますが、1本失敗しましたー!ご覧くださーい♪
まずは、センターにくる真珠を見て、イメージをつくります。
左:ボタン系、右:オーバル~ドロップ、中:その他。それぞれどういう形かについては、塊のうえに1個ずつ並べていますので、ご確認ください。
10-11mm、9-10mmについても、同じ分類方法で形による選別をします。
10-11mmが上、9-10mmが下です。
今日は「右:オーバル~ドロップ」をやっていきます。そう決めた理由ですが、ご覧いただけますように黒っぽい真珠の比率が大きいので、色を飛ばすのが難しくなりそうだからです。人それぞれに進め方はあると思いますが、私は煮詰まる前に難しそうなものからやっつける派です。
では、オーバル~ドロップ以外は片づけてしまいます。
パッと見ただけで、センター全て使い切れるほど、下のサイズの量がありません。粒数的に3本が限度かな?といったところなので、真ん中の皿からセンターに使いやすそうな形のものを3個選び、同時にやっていきます。
で、こうなりました。糸を通して出来上がり♪
といいたいところですが、奥のは失敗ですね… やり直しです。やり直しはすぐにはしません。流れ作業的にだーっと1ラウンドこなしてから、余った真珠を使って修正します。
連組みには基本的なルール、公式がありますので、それを守りながら機械的に粒を並べていって、並べ終えてから微調整を加えます。微調整のレベルを超えるような入れ替えはしません。
マルチカラーの場合、色の飛ばし方に気が向いてしまうと「うーん…うーん…」と悩んで時間だけが経ってしまうので、まずは公式通りにならべて、最後に微調整レベルの入れ替えをするだけです。
私たちの仕事は特別な依頼がない限り完全無欠の最高の一本をつくることではなく、目の前にある素材をなるべく使い切れるように最高の妥協点を見出していくことです。作り手はそういうマインドでいますので、もしあなたが一目惚れのマルチカラーに出会たなら、迷わずお迎えいただくのが良いと思います。ミキモトさんはシンメトリーマルチカラーを販売しておられ(今はわかりません)、同じ配色パターンのものが手に入りますが、アシンメトリーの場合はすべてが一点ものとなりますので逃すと次はありません。
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