こんにちは。竹内です。
今回は、クリームパールがクリームに見える理由をシェアしたいと思います。
真珠層を形成しているのは、真珠の結晶とタンパク質です。ほぼ無色透明の真珠の結晶とタンパク質とが交互に重なり合って真珠層ができています。断面で考えると、レンガ塀を想像していただいて、レンガが結晶、セメントがタンパク質になります。
視点を断面から移動します。
レンガの最上段を上から眺めます。ここでいうレンガは真珠の結晶で、ほぼ無色透明のため、その下のタンパク質が透けて見えます。またそのタンパク質も非常に薄い層になっているため、更に下の真珠の結晶、その下のタンパク質といった具合に奥へ奥へと透けて見える状態です。
もうおわかりいただけたと思いますが、真珠の地色(ボディカラー)は積み重なったタンパク質の色になります。
真珠の経年変化のうち「変色」につきましては、タンパク質の変色によって起こるわけですが、この仕組みは後日投稿させていただきます。
タンパク質が白いと真珠はホワイト系に分類され、タンパク質に黄色味があるとその濃さや透明度によってアイボリー、薄クリーム、濃いクリーム、金色に分類することができます。
グレーやブルーには別の要因があり、以前に記事を投稿していますので、もしご興味をお持ちいただけましたらこちらからどうぞ。
また、そもそもクリームパールって何?と思われた方はこちらをご参照ください。
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